空の涯

澤俳句叢書

空の涯

取り寄せ不可

出版社
ふらんす堂
著者名
宮田應孝
価格
2,970円(本体2,700円+税)
発行年月
2019年11月
判型
四六判
ISBN
9784781412412

◆第二句集



風船の溜りをるなり空の涯



『空の涯』の句稿を開くと、作品の恰幅が格段に豊かになっていることに気付く。先に読んできたように應孝さんでなければ、なしえない句も多い。たしかな成長が読み取れるのだ。

(序・小澤實)



◆自選十句

新涼や無役の名刺刷り上る

十六夜や全島石油備蓄基地

風船の溜りをるなり空の涯

妻煎餅派われ羊羹派冬ごもり

配布資料三枚綴や団扇に代へ

豊の秋山河を汚したるわれら

種馬の魔羅消毒す刷子もて

焼夷弾降る満開の夜桜に

兄の名に命付けたり流燈会

屠殺吏の右手に電極梅雨の冷

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