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非難・叱責」を「理解・ケア」に変える,対人援助の新しい視点
児童福祉,教育,医療,矯正などのさまざまな現場で援助職がしばしば出会う,支援対象者の“困った”言動。自他を傷つけ,周囲を悩ませるそうした“問題行動”の背景には,トラウマという「こころのケガ」が隠れているかもしれません。
トラウマインフォームドケア(TIC)は,対象者の言動をトラウマの「メガネ」で見ることから始めるアプローチです。
暴言や暴力,怠惰や無気力,嘘やごまかしなどを“問題行動”と捉えると,支援者は相手を叱責したり,拘束したり,追い立てたり,非難したりしてしまいます。支援者自身も,傷つけられたり,裏切られたと感じたりして,無力感を抱きやすくなります。
しかし,そうした言動が表れた状況を探っていくと,何らかのきっかけ(リマインダー)によるトラウマ反応である可能性が見えてく
るかもしれません。
トラウマの「メガネ」をかけることで,ケースの見え方が変わり,安心・安全の提供へとケアがありかたが変わっていきます。臨床現場で新たな傷つきが生じることを防ぐために,すべての対人援助職が身に着けておくべき公衆衛生的アプローチがTICです。
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