稚児桜

稚児桜

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出版社
淡交社
著者名
澤田瞳子
価格
1,870円(本体1,700円+税)
発行年月
2019年12月
判型
四六判
ISBN
9784473043597

わが国最高峰の舞台芸術として受け継がれてきた能楽。
長年、能に親しんできた著者が名曲にインスパイアされて生み出した8編の時代小説集。

1「やま巡り」-遊女・百万と小鶴は雪山で怪しげな老婆と出会い、一夜の宿を借りることに……。(原曲『山姥』)
2「小狐の剣」-刀工・小鍛冶宗近の娘・葛女は、父を裏切った弟子の子を身ごもったことに気づき……。(原曲『小鍛冶』)
3「稚児桜」-清水寺の稚児としてたくましく生きる花月。ある日、自分を売り飛ばした父親が突然面会に現れて……。(原曲『花月』)
4「「鮎」-天下を取るべく隠棲先の吉野で挙兵した大海人王子。間諜の蘇我菟野は都に急報を告げる機会を窺うが……。(原曲『国栖』)
5「猟師とその妻」-山で出会った男から「自分は死んだと妻子に伝えてほしい」と頼まれた僧・有慶。その身勝手さに憤りながらも、残された家族の心細さを思い、陸奥へ旅立つことに。(原曲『善知鳥』)
6「大臣の娘」-義母に疎まれた姫君を密かにかくまう乳母・綿売。ある日、偶然再会した生き別れた娘に秘密を打ち明けてしまう。(原曲『雲雀山』)
7「秋の扇」-遊女・花子は、かつて愛を交わした吉田の少将を追って京へ。形見の扇を手に下鴨神社に現れる姿が評判となるが……。(原曲『班女』)
8「照日の鏡」-高名な巫女・照日ノ前に買われた醜い童女・久利女。翌日、生霊にとりつかれた光源氏の妻・葵上のもとに連れていかれる。(原曲『葵上』)

月刊『なごみ』の連載(2017年7月〓2019年6月)「能楽ものがたり」をもとに加筆。
第163回 直木賞候補作。

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