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久住杏 29歳
大学教授の父の背中に、ぴったりとしがみついて
父子家庭で育てられた杏の「父」はもういない。
「お母さんて、一体、どんな女性だったの?」
語りかけても答えのない、父の記憶に取り残されて
愛を見失った杏のもとに、ある日、一冊の文庫本が訪れる。
**
「《わたしの本音》と現実とが、ぴったり重なる時、現れるもの
――それが、サインなのです。
その時こそ、目には見えないはずの神と、あなたが出逢っている瞬間です。
そのシンクロニシティこそ、《宇宙の法則》と《神の愛》の正体です」
**
文庫本に導かれて、杏の「愛」への探求の旅がはじまる。
音楽事務所の先輩 ニナ
社長の安藤 音楽作家・恩田
美術館のキュレーター 純と暁
女の子みたいな男の子 ムツキ
さまざまな出逢いとエピソードが
まるで文庫本に預言されていたかたのように
「サイン」として現れていく。
やがて杏はサインの意味を、自分のなかに見つけ
本当のこころに気づく。
「《わたしの本音》は《愛》だということ」
愛の本当の姿に気づいた杏を、
大きなグレーフルーツムーンが照らしていた。
ベストセラ―作家・カウンセラーによる著者の
はじめてのスピリチュアル長編小説。
https://www.cloverpub.jp/grapefruit/
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