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「死に神鶴次郎」の異名を持つ、南町奉行所同心・菊地鶴次郎の活躍を描く人情時代劇の傑作・第12弾! 鶴次郎が「死に神」と呼ばれる所以は、彼に関わる女性が死んでいくため。しかし、そんな悲劇を招くのは「不憫な女のためなら、自らの生命も惜しまない」という鶴次郎の本質にもあった。そうした鶴次郎の人となりも含め、その名は江戸の町に広まりつつあった。南町奉行所が非番の折。後輩同心の摺吉と連れ立って釣りに出掛けた鶴次郎は、その道中で水死体の発見現場に出くわす。遺体は尼僧。検分を行っていた北町奉行所の腕利き同心・東金弥次郎であったが、遺体に妙な違和感を覚えた鶴次郎。とりわけ〝女絡み〟の事件とあって、自然とその解明に動き出す。東金も舌を巻く、鶴次郎がとった驚きの手段…そして、そこから事件の意外な真相が明らかになっていく――…。時代を超えて胸に響く〝涙の十手持〟の物語。時代劇を愛するすべての方に届けます!
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