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「いだてんロス」は本書が救う!
2019年、幾多の波を乗り越えて、堂々完結したNHK大河ドラマ「いだてん」。
この作品は大きく分けて二部構成。日本マラソンの父、と呼ばれる金栗四三を主人公にした第一部が24話まで、そして、第二部は、東京にオリンピックを招致するために奔走した田畑政治を主人公にした25~47話まで。
本書は、第二部のシナリオ本となる(第一部のシナリオ集も発売中)。
著者の宮藤官九郎氏にとっては4年がかりの大仕事となった「いだてん」。本書は決定稿と言われる撮影前の台本。撮影、編集によってあえなくカットされてしまった大事なセリフもここには残っている。また、第二部の終盤、支流となっていたストーリーがダイナミックに合流しまさに「大河」となる作りは、本書にて感動とともに確認することができる。
「いだてん」が終わって泣いている貴方にはぜひおすすめの書籍。
巻末には、主人公田畑政治を演じた阿部サダヲインタビューと、演出家の、井上剛、西村武五郎、一木正恵、大根仁と制作統括の訓覇圭の座談会も収録されている。これらを読むと、この作品のONE TEAMを感じることができる。
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