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あらゆる局面を「取り引き」になぞらえる今日のトランプ政権下にあっては、アメリカ先住民社会もまた、かつてない苦境に立たされている。
ネイティブ・アメリカンは何を守り、何を奪われてきたのか。
貧困、ドラッグ、アルコールに染め抜かれたコミュニティを通して見える悲哀、アメリカ社会の実相に迫る。
開拓者精神、古きよきアメリカ、正義の国……。
今日の米国が掲げる「理想」によって徹底的に踏みにじられてきたのが、先住民の存在だ。
無二の研究者が交流を通じて記録したノンフィクション。
◆目次◆
はじめに ──声なき民族の抵抗
第I章 砂漠を生きる知恵 ──モハベの哲学
第II章 フェイクな「アメリカ」 ──「移民の国」のつくられ方
第III章 壁とカジノとトランプ ──先住民からみたアメリカ社会
第IV章 言葉を守る民 ──ストーリーが紡ぐ世界
第V章 癒されない魂 ──イメージと現実のはざまで
第VI章 天国にちかい部族 ──プエブロ族との日々
あとがきにかえて ──店番失格
◆著者略歴◆
鎌田 遵 (かまた じゅん)
1972年東京都生まれ。亜細亜大学准教授。専門はアメリカ先住民研究。高校卒業後に渡米。アメリカ先住民や非合法移民と寝食を共にしてきた。
カリフォルニア大学バークレー校ネイティブ・アメリカン学科卒業。同大学ロサンゼルス校大学院アメリカン・インディアン学研究科修士課程修了。同大学院公共政策・社会調査研究所都市計画学研究科博士課程修了。(Ph.D. 都市計画学)。
著書に『「辺境」の誇り』(集英社新書)、『ネイティブ・アメリカン』(岩波新書)等。
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