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もしも、あなたが刑務所に入ったら……。誌上でリアルな驚きの体験ができる一冊。・刑務所に抱きやすい誤解から・入所から退所するまでの流れ・受刑者たちの暮らしや楽しみ・刑務所の知られざる内部事情・刑務官の過酷な仕事――まで平易でわかりやすい言葉で追う。法務省刑事施設視察委員会委員長等を歴任した、「日本一刑務所に入った男」だからこそ語れた、今までの本にない、刑務所新書が誕生しました。(著者より)単純に刑務所内部の様子を紹介するにしても、刑期を終えた元受刑者や、退官した刑務官から漏れ伝わる情報が十分すぎるほど世の中に出回っているのも事実である。とは言え、刑務所に何度も服役していた人でも、せいぜい数ヵ所が限界だろうし、刑務官として士官していた人であっても、全国各地に配属されることはない。私は法務省矯正局関連の評議員や刑事施設視察委員会委員長として、刑務所はもちろん少年院や女子少年院など、全国各地の矯正施設を視察してきた。言い換えれば、「日本一、刑務所に入った男」と言っても過言ではない。それだけに、本書で初めて書き記すこととなるサンクチュアリの情報が多聞に及んでいることだろう。もしも刑務所に入ったら―――と、想像しながら一読して頂ければ幸いである。最後に、本書は刑務所について理解を深めてもらうべく「もしも刑務所に入ったら」というタイトルをつけるに至った。それゆえに加害者目線になっているが、罪を犯せば必ず被害者がいることを忘れてはならない。刑務所の中の様子は知っていても、中には入ってもらいたくない。むしろ、入らないで頂きたい。本書がその一助となれば幸いである。 (構成)序章 刑務所に足を踏み入れるには? 1章 「罪」によって行き先が決まっている 2章 刑務所の暮らしはどんなものか? 3章 受刑者の楽しみと癒し 4章 刑務官とはどのような職務なのか? 5章 刑務所が抱えている問題 終章 出所後の生活(内容例)・学校にひとりはいる札付きのワルでも、刑務所には入ることは難しい・タクシーを無賃乗車?そのまま刑務所へGO!?・「特少帰り」という言葉はもう使えない・「女子少年院」はセコム加入がマスト・検身でガラス棒をお尻の穴に押し込まれる・ひとりあたりのトイレの時間は5分以下・右手で洗面器に湯を汲み、体に掛ける。回数は1回だけ・「月2回のお菓子のために」受刑者は奮闘努力する・模範囚は菓子を食べながら映画観賞会も・作業量は時給ウン十円……・刑務作業でエリート部門は図書工場と官計算工・刑務所ならではの隠語解説・大暴動のきっかけは、「天つゆに大根おろしを初めから入れるか、好みで入れるか」・刑務官こそが無期刑の囚人!?・刑務官はひとりで呑みにいかない・死刑執行は、突然、執行の朝に言い渡される・死刑執行後には死刑を実行した刑務官は休暇をとる・12月は退所のラッシュ――など。その驚きの実態の数々に、ページをめくる手がとまらなくなる。――――と同時に、決して悪いことがしたくなくなるはずです!
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