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H・P・ラヴクラフトが創造した、幻想文学史上もっとも怖ろしいものたちを、21世紀にクトゥルー神話の可能性を追求しつづける気鋭の作家たちが、新たな視点から描く。
邦訳紹介が停滞しがちだった現代海外クトゥルー神話を一望するアンソロジー『ラヴクラフトの怪物たち』が遂に完結!
解説は、「吸血鬼ハンターD」シリーズはじめ数多くの作品で著名な怪奇幻想小説の先導者で、ラヴクラフト&クトゥルーファンとしても知られる、菊地秀行。
「未紹介の「ラヴクラフティアン・フィクション」とその作家たちを、日本の読者に紹介したい。できるかぎり広く、数多く。
それにはアンソロジーが最適だ。だが、今の書き手たちだけを集めたものでは、邦訳の停滞がつくった空白期間を埋めることはできない。日本の読者にも馴染みのある作家、少しでも邦訳のある作家、初紹介の作家、それぞれの作品が収録されているものはないだろうか。
そこで原書を集めて絞り込み、さらに出版社との吟味検討を経て邦訳まで漕ぎ着けたのが、この『ラヴクラフトの怪物たち』である」
(本書「訳者あとがき」より)
【収録作品】(特記なきものは本邦初訳)
「愚宗門」トマス・リゴッティ
「禁じられた愛に私たちは啼き、吠える」ケイトリン・R・キアナン
「塩の壺」ジェマ・ファイルズ
「昏い世界を極から極へ」ハワード・ウォルドロップ&スティーヴン・アトリー *新訳
「クロスロード・モーテルにて」スティーヴ・ラスニック・テム
「また語りあうために」カール・エドワード・ワグナー
「血の色の影」ジョー・R・ランズデール
「語り得ぬものについて語るとき我々の語ること」ニック・ママタス
「腸卜(ちょうぼく)」ジェマ・ファイルズ
「牙の子ら」ジョン・ランガン
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