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知的障害者のライフコースを概観するとふつうの人々とは著しく異なる点があります。それは、恋愛関係、結婚・パートナーとの生活、子育て経験という人生ステージの欠如です。
障害者差別解消法が施行された今日、合理的な配慮が必要な領域のひとつとして生理・恋愛・結婚・妊娠・育児など性と生殖に関する健康や権利を忘れてはなりません。
長崎の社会福祉法人南高愛隣会自主事業結婚推進室「ぶ~け」の取り組みは、知的障害者のセクシャリティーへの権利の承認とそれを実質化する上で果たす伴走者やイベントの重要性を浮かび上がらせています。
人のライフコースは、文化的背景、社会的な絆、個人の目的志向性、適応のタイミングの4つの要素によって決定されると言われます。知的障害者が、この4つの要素のどれにおいても不利な立場にあることは容易に想像できますが、「ぶ~け」の取材をしていくと、必ずしも彼らがすべての要素において社会的弱者役割を甘受しているというわけでもないことが見えてきました。
そして適切な支援があれば、恋愛関係、結婚・パートナーとの生活、子育て経験という人生ステージを獲得することは可能なこともわかりました。
「ぶ~け」利用者へのインタビューや詳細な質問紙調査、法人関係者への取材を通じて、長崎発のユニークな結婚推進室「ぶ~け」の秘密と今日的意義を解き明かします。
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