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ファーウェイやTZEなど中国企業に対する制裁、
チャイナウォッチなど中国メディアへの警戒感の高まり、
孔子学院の閉鎖、中国人留学生の締め出し……。
いま米国では、中国が親中派を増やす世論工作を「シャープパワー」と呼び、
中国排除の動きが強まっている。
シャープパワーとは、中国やロシアなどの権威主義国家が、
強制や情報の歪曲、世論操作などの強引な手段を用いて、
相手国に自国の方針をのませようとするものである。
米中の対立は、いま動向が注目されている米中貿易戦争から、
5Gなどの次世代技術、核・ミサイル開発を含む安全保障、政治体制の領域まで広がり、
米中新冷戦の様相をみせ、国際社会に影響を及ぼしている。
本書では、中国のシャープパワーが米国で排除された後の米中関係の動きを、
次の点に注目しながら追いかける。
・中国のシャープパワーとは何か?
・米国は中国の何を恐れているのか?
・米ソ冷戦のような軍拡競争がはじまるのか?
・欧州、アジア、アフリカでは米中の対立をどう見ているのか?
・米中新冷戦のなかで日本が進むべき道は?
日本も無関係ではいられない。
米国につくのか、中国につくのか、両者を取り持つのか…、
世界を巻き込む米中対立の狭間で、
いま、日本政府だけでなく、日本企業にも踏み絵を突き付けられている。
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