論理回路の基礎と演習

論理回路の基礎と演習

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出版社
コロナ社
著者名
吉野純一 , 米盛弘信 , 宮田統馬
価格
2,530円(本体2,300円+税)
発行年月
2019年12月
判型
A5
ISBN
9784339009279

論理回路は0と1の2値からなるデータを入力し、演算し、出力する装置であり、その代表例がコンピュータのCPUである。また論理回路は、記憶のある回路とない回路に分類できる。記憶のない回路は、外部からの入力だけに依存して出力が定まるものであり、組合せ回路という。記憶のある回路は、回路自身がいくつかの状態をとり、その出力が入力だけでなく、そのときの状態にも依存するものであり、順序回路という。論理式は、例えば、連言はスイッチの直列、選言は並列のように電気回路として表現でき、電流が流れる状態を真、逆を偽に対応させるなどして論理演算を行う。逆に電気回路の解析や合成に論理演算の応用も可能である。 コンピュータなどにおいてAND、OR、NOTをはじめとするさまざまな論理演算を行うための回路のことを論理演算回路という。基本的な論理演算を行う回路のことを論理ゲートとよぶこともある。もっとも単純な論理回路はランプを点滅するスイッチ回路であり、ランプの点灯と消灯とを1と0に対応させることができる。0または1の入力を反転するものがNOT回路であり、二つの入力の論理和や論理積を出力するものがそれぞれOR回路とAND回路である。AND回路の出力をNOT回路に入力するようにして一体の回路としたものがNAND回路であり、OR回路とNOT回路を組み合わせたものがNOR回路である。このように、基本的な論理回路を組み合わせることによって、パリティ(XOR)回路や多数決回路などのより複雑な論理演算回路をつくりあげることができる。
本書は、1~7章で構成され、「論理回路とは」、「数の表現方法」、「ブール代数」、「カルノー図」、「フリップフロップ」、「組み合わせ回路」、「応用論理回路」の項を学べ、例題や演習問題を通じて理解を深められる。本の対象読者としては、論理回路をこれから学ぼうとしている学生、すでに論理回路を一度は学び、もう一度学びたい方、理解できなかった人にとっては復習書として最適である。本書の特長は、例題、演習問題が多く、その解答が充実しているところにある。理解しやすい工夫がなされ、反復して講読することがお勧めである。

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