コロンビア商人がみた維新後の日本

コロンビア商人がみた維新後の日本

取り寄せ不可

出版社
中央公論新社
著者名
ニコラス・タンコ・アルメロ , 寺澤辰麿
価格
2,640円(本体2,400円+税)
発行年月
2019年12月
判型
四六判
ISBN
9784120052545

イザベラ・バードの『日本奥地紀行』をはじめとして、外国人による明治日本紀行には興味深いものが多いが、本書(原題は『最近の旅行の想い出――日本』)は数少ないスペイン語で書かれたものであり、コロンビア人が日本について初めて記述したものという意味においても貴重なものである。



 19世紀末に刊行された本書は、スペイン語圏の読者に向けて、だれも知らない「日本」という国を紹介するという意図のもと、地理、歴史、宗教などが詳しく、時に誤った知識とともに執筆されている。なかでも、ニコラス来日5年前の明治維新は、コロンビア自体、「解放者」シモン・ボリーバルの活躍によって、その40年ほど前にスペインの植民地から独立したところであり、記述の分量の多さからも、著者が大きな関心をもっていることがわかる。また、「国内旅行」として、2章にわたって、東京から京都へ向かう旅路が描かれているが、中山道をつかっている点で、珍しいものである。

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