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19世紀末のアメリカ、南北戦争で分断の危機にあった国家を再建するため、リンカーンは、建国の精神への回帰を訴えた。
しかし、やがて到来したアメリカの世紀は、人種差別、移民対策、格差の是正も宗教的寛容も置き去りにし、21世紀の今も、アメリカ
を悩まし続けている。
本書に登場する人たちは、富と繁栄を求めて邁進するアメリカ帝国主義の奔流なかで、虐げられ、置き去りにされた人々の苦しみに心を痛め、救いの手を差し伸べようとした人たちである。
ある者は奴隷解放に奔走し、ある者は幼児教育に未来を託し、ある者は、理想的な家族像と女性の地位向上、社会貢献を身をもって実践した。
さらに、ある者は大都市の移民街に、貧困移民の救済施設(セツルメント)を作り、移民たちの伝統文化の復権とアメリカ社会への同化の手助けした。
だが、彼らの地道な努力も、アメリカ社会に岩盤のように根づいた資本主義とプロテスタント信仰のもと歴史の片隅へ追いやられ、アメリカは今も迷走を続けている。
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