医療系の基礎としての物理

医療系の基礎としての物理

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出版社
学術図書出版社
著者名
廣岡秀明 , 崔東学 , 古川裕之 , 吉村玲子 , 山本洋
価格
2,420円(本体2,200円+税)
発行年月
2019年10月
判型
B5
ISBN
9784780607741

理科系の大学に進学する高校生が,物理を選好して履修していた時代は過去のものとなり,高校の理科3教科の中で,物理が忌避されるようになって久しい.理工系の大学でも,大学・学部・学科を選べば物理が必要ないところもあるという.大枠でくくれば,理科系といっても医療系であれば,なおさらである.確かに,医療の現場で物理の知識を直接使うことになる場面は,それほど多くはないだろう.しかしながら,医療現場で利用されている機器はますます高度化し,使い方や得られるデータの意味を理解するために,少なからず「物理」の知識が役立つことも多くある.医療機器など使わないという場合であっても,搬送時や介護などで患者を支えなければならないこともある.そんなとき,効率よく,あるいは自分の身体を痛めないようにするには,どうすればよいか.経験的にわかることもあろうが,理屈がわかっていたほうが,様々な場面での応用も効くはずである.
本書は,このような思いをもって,医療系総合大学である北里大学で物理学教育に携わってきた教員によって,医療系の職種を目指す学生向けに著した物理学の入門的な教科書である.章数は30とし,余裕ある学生向けには1章を1コマで進めることで通年単位の講義展開ができるように配置した.また,各章には医療への応用を含んだ例題や話題などを含め,それぞれの単元で,どのような関連性があるのかの説明を試みた.例題・問題には,各種国家試験を出典とするものも配置し,動機づけの一助とする配慮も行った.また,最近の高校物理の教科書では,物理量には単位も含まれるという思想のもとで,物理量に単位を添えないといった流れもある.しかし,本書では計算する際に単位がなにかで初学者が混乱することを避けるために,等式など一部を除き,すべての物理量にあえて単位を添えるように配慮したつもりである.

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