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鉱物の魅力が満載、少年の繊細な心を鉱物の美しさになぞらえて描くシリーズ第3弾。祖父、クラスメート、そしてパートナーである石精……相手を思う心が感動を呼ぶ3話構成。
「黄鉄鉱の輝き」クラスメートの山下さんは、お祖父さんが鉱山で働いていたという。祖父との思い出の金属鉱物を大事にしたいが、黄鉄鉱は環境の変化にもろく、徐々に変質してしまう……。「瑠璃の空」樹と雫が祖父の遺品を整理していると、絵画が出て来た。そこに描かれた空は非常に印象的な青色をたたえていて……。一方、校内で出会った美術部の1年生は、進路についての夢と現実に悩んでいた。「仮晶の夢」今回土蔵から見つかったのは祖父の日記。厳粛だった祖父が自分たちにあたたかい視線を注いでくれていたことを知り、樹は改めて祖父を失った悲しみを感じる。なぐさめようとする雫だったが……。繊細な少年の心を描く、青春小説。
【著者略歴】
蒼月 海里(あおつき・かいり)
宮城県生まれ。2014年、文庫書き下ろしの『幽落町おばけ駄菓子屋』でデビュー。同シリーズのほか「華舞鬼町おばけ写真館」「幻想古書店で珈琲を」シリーズなどを次々と刊行。他の著書に『水上博物館アケローンの夜』など。
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