故郷の味は海をこえて

ポプラ社ノンフィクション

故郷の味は海をこえて

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出版社
ポプラ社
著者名
安田菜津紀 , 難民支援協会
価格
2,200円(本体2,000円+税)
発行年月
2019年11月
判型
四六判
ISBN
9784591164204

なぜ国を離れなくてはならなかったのか。どうやって日本にたどりついたのか。本書は、日本に暮らす「難民」とよばれる人たちがたどってきた道のりを、故郷の料理に宿された記憶からひもとくノンフィクションです。「難民」とは、紛争や人権侵害などから自分の命を守るためにやむを得ず母国を追われ、逃げざるを得ない人たちのこと。テレビやネットなどで「難民」という言葉はよく見聞きしますが、海をへだてたどこか遠くの国に存在している人たち、と思いがちです。でも現実に、2018年に日本で難民申請をした人びとは1万493人もいます。それに対して、同じ年に難民認定を受けたのは、わずか42人です。なぜこのようなことになるのでしょうか。何らかの事情で国を追われ、命からがら日本に逃れてきた人びとは、先が見えない不安の中、尊厳と希望をもって生きていかなくてはなりません。それには、日本の社会のなかで受け入れられることが必要です。まずは私たちが難民について「知る」こと、無関心でいないことが大切なのです。
<目次>
1章.シリア・穏やかな「日常」の香り / 2章.ミャンマー・キッチンから笑顔を運ぶ / 3章.ロヒンギャ・ロヒンギャと日本のかけ橋に / 4章.ネパール・拷問から逃れて日本へ / 5章.バングラデシュ・家族との再会を夢見て / 6章.カメルーン・引き裂かれた母と娘 / 7章.カンボジア・内戦を生きぬいた味

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