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語彙と文法とのかなめになるのは、単語である。単語の語彙的な意味の体系性を問うのが語彙論であり、単語がくみあわさって、文をつくる文法(形態論と統語論と形態統語論)の体系性を問うのが文法論である。昨今の日本語研究では、「文法と意味」「シンタクスと意味」という姿勢が主流にみえる。そこでは、単語が等閑視され、形態論が軽視されている。本書は、日本語の単語と形態論をめぐる諸問題をあつかう。言語間の対照にもいいおよぶ。
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