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昨今の縄文ブームの中において、縄文土器の王様と言われる火焔土器などが広く知られている一方で、山梨で多く出土している水煙紋土器はを一堂に見る機会があまりなく、まだまだ広く知られていない。“水の煙”という名前の通り、流れるような文様で形作られた土器は優美そのもので、まさに縄文土器の女王と言える芸術性の高さを誇る。山梨は水煙紋土器を特徴とした極めて重要な土器・土偶の宝庫と言える、多くの出土品に恵まれた縄文王国なのである。本書では、掲載作品56点のうち重要文化財を39点紹介し、各々の土器の美しさとデータを紹介。また図版紹介の合間に豊富なコラムも掲載し、山梨の遺跡・出土品に関する情報を読んで楽しめる。そして後半には、「縄文へのまなざし」として、縄文に惹きつけられた、眼科、医学、着物の帯、醸造、アート、哲学、料理など様々なジャンルの執筆者によるエッセイを特集。縄文人の生き方にも思いを馳せた、縄文ワールドへのロマンが詰まった、読んで見て楽しめる一冊である。
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