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『季刊 未来』で16回にわたって連載され、好評を博した「岸辺のない海 石原吉郎ノート」に参考文献と詳細な年譜を追加して一冊にまとめた伝説の詩人の力作評伝。戦後、極寒の地シベリアに八年にわたって抑留され、苛酷な労働と非人間的な強制収容所生活で人間のぎりぎりの本質と死を見とどけた石原は、現代詩の世界のなかでも独得な詩情と透徹した世界観をもって生き抜いた。そうした特異な存在をめぐって、やはり本誌連載をもとにした『詩人の妻――高村智恵子ノート』で一九八三年のサントリー学芸賞を受賞した、詩人でもある著者の怜悧な筆致が縦横に展開され、鮮やかな刻印を残す。数多ある石原吉郎論の決定版。
目次
処女作まで
戦後の意味
暗い傾斜
単独者の祈り
哈爾浜特務機関
シベリアへ
強制と共生
望郷
沈黙と失語
沈黙と失語(続)
恢復期
帰還
ロシナンテ
クラリモンド
俳人青磁
晩年
あとがき
参考文献
石原吉郎年譜
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