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アメリカ人の父と日本人の母のもとへ、養子としてやってきたアイ。
内戦、テロ、地震、貧困……世界には悲しいニュースがあふれている。
なのに、自分は恵まれた生活を送っている。
そのことを思うと、アイはなんだか苦しくなるが、どうしたらいいかわからない。
けれど、やがてアイは、親友と出会い、愛する人と家族になり、ひとりの女性として自らの手で扉を開ける――
たとえ理解できなくても、愛することはできる。
世界を変えられないとしても、想うことはできる。
西加奈子の渾身の叫びに、深く心を揺さぶられる長編小説。
累計21万部!巻末に又吉直樹氏との対談を収録
残酷な現実に対抗する力を、この優しくて強靭な物語が、与えてくれました。――又吉直樹
読み終わった後も、ずっと感動に浸っていました。なんてすごいんだろう。この小説は、この世界に絶対に存在しなければならない。――中村文則
「誰かのことを思って苦しいのなら、どれだけ自分が非力でも苦しむべきだと、私は思う。」
"この言葉は恵まれた環境にいる主人公が苦しい環境にいる人たちに思いを馳せることを恥じている場面で友人がかけた言葉である。
「偽善」という言葉にあるように、自分より苦しい状態にある人たちに思いを馳せたり何かを施すことを斜にみる人もいる。この物語の主人公はその感覚を誰に言われるでもなく自分の内にもつ繊細な人だ。自分の行為が偽善なのか悩んだり、自分が苦しさを感じた時にその気持ちを抑圧してしまう人に薦めたい一冊だ。"
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