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ルートウィヒ・ビンスワンガーは20世紀の精神医学に《現存在分析》という新しい道を切りひらき、1966年、85歳の生涯を終えるまで、つねに前衛的な研究活動をつづけてきた。本書は、その代表的な講演と論文をまとめたもので、フッサールの現象学を精神医学のなかに方法としてとり入れ、人間存在の根本構造への探究をテーマとして、広い人文的教養に裏づけされた明晰な思考を展開している。1922年より20数年にわたるそれぞれの講演・論文は、その時点における精神医学界の動向を背景としつつ、時代を超えて生きつづける新しい知見の提出となっている。
「わたくしは人間だ、だからわたくしには人間に関するいかなることも、よそごとには思えないのだ」といったローマ人テレンティウスのことばは、またビンスワンガーのものでもある。いつも病者とともに思考し、それを生きた一精神科医の不滅の光はそこに根ざしている。
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