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◆評論集
俳句の歴史は長いが、近代俳句は正岡子規によってはじめられたと考えられる。それ故、正岡子規が俳句に対し如何なる眼を持って見ていたのかを知ることは重要である。本書の第一の部分は、まさに正岡子規の「俳句を見る眼」を吟味したものである。
第二の部分は、中村草田男とキリスト教俳句との関係を探ろうとしたものである。(略)全作品についてではなく、一部分のみを鑑賞したに過ぎないが、これも一つの俳句を見る眼であると思う。
(「前書き」より)
◆目次
第一部 正岡子規の横顔
第一章 正岡子規の金銭感覚
第二章 正岡子規の季語観
第三章 正岡子規の言文一致論
第四章 正岡子規の俳句の社会性
第五章 正岡子規の女性観
第六章 正岡子規の芭蕉観
第七章 正岡子規の墓碑銘
第二部 中村草田男とキリスト教俳句
別荘のある軽井沢の小チャペルを詠む
新約聖書、ユダを詠む
茅舎への追悼句
墓碑銘となるものを詠む
旧約聖書との出会い
原爆忌に寄せて聖母を詠む
敗戦後の混乱にキリストの復活を願う
新約聖書「一粒の麦」を詠む
レオナルド・ダ・ヴィンチの絵を詠む
新約聖書「ラザロの復活」を詠む
権力を求める弟子を戒めて詠む
もっともニイチェに近づいた時の句
正宗白鳥を悼む
東京カテドラルを詠む
「私以外のものを神とするな」に対する反応の句
教皇(法王)を詠む
沈黙の神を詠む
デューラーの「メランコリア」を詠む
法王ヨハネ・パウロ二世来日を詠む
種蒔ける者を詠む
クリスマスに妻の健康を祈る
私の中村草田男
続・私の中村草田男
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