被害者や目撃者がそろって犯人であるとし、本人も自白した事件。しかし、彼は無実であった。誤った証言を生み出すメカニズムに迫る。
事件に関わる人物を見分けたり出来事の詳細を思い出すこと、またその正確性を見定めることは、私たちが思うほど簡単ではない。本書は、実験心理学の膨大で多様な研究を踏まえて、記憶、知覚、推論といった人々の心の働きがいかに歪みやすく、またそれを見抜いて正すことがいかに難しいかを、取り調べや裁判の流れに沿って紹介する。
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