十五の花板

二見時代小説文庫

十五の花板

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出版社
二見書房
著者名
倉阪鬼一郎 , 宇野信哉
価格
713円(本体648円+税)
発行年月
2019年11月
判型
文庫
ISBN
9784576191744

上野黒門町の紅葉屋。茄子紺の作務衣の千吉、新装の見世で花板に!
女将は元味比べの女料理人。品川の店を潰され今の地に。
跡取りの丈吉はまだ十歳で修業中、行く行くは花板に。
田楽と蒲焼きの店では……。

武士を捨て料理人となった磯貝徳右衛門は、神田横山町の旅籠付き小料理のどか屋の主。
時吉と名を替え、おちよとの間にできた息子千吉は十五歳になった。
祖父長吉の許で修業をしていた千吉に、縁あって“花板”の仕事が舞いこんだ。
品川宿で田楽と蒲焼きの店を地攻めにあって潰された紅葉屋が、上野黒門町で再興できたのだ。
跡取りが十歳のため、つなぎの花板の役が来たのだ。

************************本書に登場する小料理 ****************************
・ 茸の炊き込みご飯 ・ 南瓜の印籠煮 ・ 蛸大根 ・ 鯛飯
・ しめ鯖の辛子和え ・ 白魚と三つ葉のかき揚げ ・ 鮎の背越し 
・ 銭鰹 ・ 山独活の三種漬け ・ 寒鰤の串焼き ・ 黒豆の長老喜添え
*****************************************************************************


◆ 著者について
倉阪鬼一郎 くらさか・きいちろう
1960年、三重県伊賀市生まれ。早稲田大学第一文学部卒。印刷会社勤務を経て1998年より専業作家。
ミステリー、ホラー、幻想、ユーモアなど、多岐にわたる作品を精力的に発表する。
2008年「火盗改香坂主税 影斬り」(双葉文庫)で時代小説家としてデビュー、好評を博す。

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