西鶴がオレ様全開で描き尽くした歌舞伎若衆図鑑、遂にわかりやすい現代語で登場。
若衆(江戸のジャ○ーズJr.!?)に熱を入れすぎで、遂に西鶴本人も登場し、なんと脱ぎます(実話)。
本書の舞台は歌舞伎が演劇として確立する直前の激動の時代。
歌舞伎劇場は今とは全く違う、まさに小屋。
今でいえば、50人くらいが入る場末のストリップ小屋に200人くらいが雪崩れ込むような場所。
「いっそのこと殺してくれ」と、歌舞伎若衆の美しい目元に心射ぬかれた見物客たちが満ちて、
美しさに酔い痴れた観客が叫ぶような場所。
西鶴はそんな凄艶な世界を愛しすぎるゆえに
「この道すきものの我なれば」(歌舞伎に関してはほかの誰よりも通じている私なので)と、
遂に自ら作品中にさえ顔を出す始末。
この躍動感にあふれる世界で、西鶴が描き出したものは何か。
役者のファンブックの自主制作してしまう人や、敏腕プロデューサー等も登場、
現代の文化とも通じる、熱狂する心と、それを取り巻く人々を鮮やかに描写しています。
さまざまな愛の形をお楽しみ下さい!
前作『全訳 男色大鑑〈武士編〉』よりさらにパワーアップしてお届けします。
豪華漫画家陣[あんどうれい、大竹直子、九州男児、こふで、紗久楽さわ]によるイラストを掲載。また「あなたの心が今、求めているのはどの若衆?」と題したYES・NOクイズでは好きな歌舞伎若衆を選べたり、「若衆10人のキャラ分析グラフ」で、純真無垢・手練れ・甘口・辛口で若衆のタイプがわかったりと、これまでと違った古典の読み方を提案しています。
加えてちゃんと勉強できるよう、注を充実させたほか、歌舞伎研究の大家によるコラム、楽しく読むための資料集も充実させました。
古典文学は、ここから学ぶと絶対楽しい! 推しの尊みがすぎる!
豪華漫画家陣の挿絵付きで、現代語訳は、若手中心の気鋭の研究者、佐藤智子、杉本紀子、染谷智幸、畑中千晶、濱口順一、浜田泰彦、早川由美、松村美奈。コラムに河合眞澄(大阪府立大学名誉教授)という最強布陣でお届けします。
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