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二〇一五年から一六年にかけてフランスとベルギーというフランス語圏で相次いだ四つの事件は、大きな衝撃を残した。
……彼らは、ディープなイスラム社会から生まれ出たわけでもなければ、テロの遺伝子を引き継いだわけでもない。
テロリストに変貌するまで、彼らはごく普通の欧州市民だった。人はテロリストに生まれない。
どこかの時点で、何かをきっかけに、何らかの過程を経て、テロリストになるのである。(本書より)
▽メディアがその言論ゆえに標的となった〈シャルリー・エブド襲撃事件〉
▽街角のカフェや劇場が突如、戦場の様相を呈した〈パリ同時多発テロ〉
▽EUの拠点で空港・地下鉄がターゲットになった〈ブリュッセル連続爆破テロ〉
▽海岸沿いの遊歩道に憩う86人の命を一気に奪った〈ニース・トラック暴走テロ〉
「普通の欧州市民」として暮らしていた若者たちは、いかにして世界を震撼させる事件を起こすに至ったのか。
丹念な現地取材に加え、イスラム研究、政治学、社会学、心理学の最新論文や研究者インタビューによって
新たなテロリスト像を浮き彫りにする迫真のノンフィクション!
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