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米国の救急医学領域から提唱された point-of-care ultrasonography(POCUS)では初期診療を行うために身につけなければならない超音波技術習得の必須化概念が提唱され,超音波検査に関わる者としてPOCUSスキルは救急医療に止まらず日常診療のルーチン検査の中でもその果たす役割は図り知れない。その理由は明快,超音波検査は前処置の必要がなく,その場で結果がわかる日常検査の中でも類い希な特徴を有しているからであり,画像検査の王道であると考えるからである。そこで筆者が提唱する腹部に“の”の字を2回描く時計廻りの走査手順で上・下腹部臓器16コマのエコーパターンを系統的に理解し,30例を目安に実践すれば確実に自信がつく。(自序より抜粋)
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