特集:医療観察法~改めて中身を問う
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■医療観察法施行から14年を経た。同法が日本の精神科医療の中で一定の位置を持つようになったことは確かであるが、成立の過程から大きな反対を受け、今なお多くの問題点を有していることも明らかとなっている。
■法の施行を契機として精神科医と法律家、特にこれまで交流がきわめて乏しかった裁判官との対話がなされるようになったが、その協働の内実が種々の場面で問われるようになってきた。そもそもこの制度は、強い批判にあって本邦では実現しなかった「保安処分」とどこが異なるのか? また、本法成立時に「車の両輪」として一般医療の充実も約束されたが、それがどこへいってしまったのかという問題もある。
■相模原事件を契機とした措置入院をめぐる議論は、精神科医療が他害行為の予防に関連してどのような役割を有するのかという論点を改めて問うた。今こそ医療観察法の現状を確認し、法の存続の是非を問いかける。
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