悲しい曲の何が悲しいのか

悲しい曲の何が悲しいのか

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出版社
慶應義塾大学出版会
著者名
源河亨
価格
2,750円(本体2,500円+税)
発行年月
2019年10月
判型
B6
ISBN
9784766426342

悲しい曲で人は悲しくはならない――

心の哲学を利用した美学の観点から、「音」とは何か、「聴取」とは何なのかを考察する。



 美しい音楽を聴いたとき人は感動を覚える。このような美的経験は日常にあふれているが、美しい/美しくないという判断にはどのような基準があるのだろうか。そしてどれほどの客観性があるのだろうか。

 

 本書では、美に関する経験や判断の問題を扱う美学に、心の哲学を利用してアプローチする。とりわけ「音楽聴取」に焦点をあわせ、美的判断の客観主義を擁護する立場をとりつつ、音とは何か、なぜ人は悲しい音楽を聴くのか、音楽と情動はどのように結びついているのか、などさまざまなトピックについて論じていく。

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