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人情時代劇の傑作・第11弾! 南町奉行所同心の菊地鶴次郎は、「死に神鶴次郎」と呼ばれる通り、これまで彼に関わった女性はみな、まるでそれが宿命だったかのように、非業の最後を遂げていく…。遊郭・吉原を取り締まる「廓廻り」の任を解かれ、元の定廻りに復帰した鶴次郎の下に、後輩十手持ちの摺吉が相談に訪れる。〝おさだ〟という一人の女性を救いたい――。すり替えた雪駄を金に換えて生活をするという、何ともみじめな盗みを生業としている〝おさだ〟。やせ細った体にはいくつもの傷跡、そして乾き切った眼…。あろうことか〝おさだ〟は、摺吉の目の前で手首を切り、自殺を図ってしまう。彼女はなぜ、人生に絶望してしまったのか? そんな〝おさだ〟が抱える心の闇を晴らすべく、鶴次郎が案じた方法とは!? 時代を超えて胸に響く〝涙の十手持〟の物語。時代劇を愛するすべての方に届けます!
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