取り寄せ不可
クレオは大手金融機関の頭取ジュードの個人秘書として働き、
冷徹で気難しいと評判のボスから厚い信頼をよせられていた。
だが、そんなクレオに卑劣な罠が突然襲いかかる。
元ボーイフレンドが執拗につきまとい、彼女の弱みにつけこんで、
大金を差し出すよう恐喝してきたのだ。
心臓に持病のある叔父には、絶対に心労をかけられない。
かといって亡父の遺産にはある条件がつけられているため、
容易に手は出せない。せめて、あの条件さえ満たせれば……。
悩んだ末、クレオはボスに訴えた。「私と結婚してほしいんです」
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