渡辺純枝

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出版社
ふらんす堂
著者名
渡辺純枝
価格
1,650円(本体1,500円+税)
発行年月
2019年10月
判型
B6変
ISBN
9784781412269

◆必読入門書

既刊句集より自選ベスト100句に解説をつけた入門書。

代表句が網羅され、それがどのように生まれたか知ることができる魅力的な一書。



◆収録作品

炭が火となりゆく匂ひきりぎりす



炭が火となりゆく匂ひ」までは現実であったが、「きりぎりす」は付けた。

火のような赤い物に、きりぎりすの青を置いてみたかった。

(句集『環』二〇〇五年刊)



◆「日常という事」より

俳句を詠むという事は、自分の日常を詠む事です。と私は言い続けて来た。とてもまともな生活をしているとは思えないほどに、諸々の日常に手抜きをしている私ではあるが、昨秋から体調を崩しながらの中で、行った事を数えると、十一月に年内最後の庭の枯芝を刈り、十二月には障子を貼った。一月は庭木達に寒肥を撒き、薔薇の剪定をする。年に三回や四回の消毒も欠かさない。秋の内に、春咲きの花の種を蒔き、球根を植える。実を付けない柚子の木の成り木責めも行った。すると、翌年沢山の実を付けてくれた、そういう事もあった。そのどれもが実に楽しい。こうして、ささやかながら、まだ私の生活の中に季語が生きている。少し草臥れもするが、生活とは手間がかかるものなのである。

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