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不義の子アマディスのオリアナ姫との別離。
「緑の剣の騎士」としての苦難。怪物エンドリアゴとの死闘。
オリアナ姫との再会ならびに
「美貌の息子・エスプランディアン」の誕生など
「ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ」の頭を狂わせた
スペイン最古の騎士道物語の大長編、後半。
「…アマディスは勇猛なる恋する騎士たちの指針、明星、
太陽であって、恋と騎士道の旗印のもとに戦うわれらは、
すべからくそのすべてを真似るべきである。
そう言う次第であるから、友達のサンチョ、アマディスを
もっともよく真似る遍歴の騎士こそが騎士道の完成にもっとも
近くにいるとわしは考えるのだ。この騎士が分別、勇気、度量、
忍耐、ゆるぎなき愛を端的に見せたのは、オリアナ姫に疎まれて
ペニャ・ポブレに身をもって苦行に身を投じたときだった。」
(セルバンテス『新訳 ドン・キホーテ』第25章より)
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