秋萩の散る

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出版社
徳間書店
著者名
澤田瞳子
価格
715円(本体650円+税)
発行年月
2019年10月
判型
文庫
ISBN
9784198945084

『若冲』『落花』等で注目の歴史小説家、
澤田瞳子の原点

デビュー作にして
中山義秀文学賞受賞作
『孤鷹の天』で描かれた
奈良の世に生きる人々の姿を
活写した傑作集!

【三省堂書店有楽町店 内田 剛氏絶賛!】
本作から澤田文学に触れた読者は極めてラッキーだ。
この著者のエッセンスと最大長所を余すところなく
知ることができるからだ。
歴史ものを書かせたらいま最も信頼のおける
書き手と言っても差し支えないだろう。
(解説より)

阿倍女帝こと孝謙天皇に寵愛され、
太政大臣禅師や法王などの高職に
就いていた頃の面影は、もはやない。
女帝の死後すぐに下野国薬師寺別当に
任ぜられた道鏡は空ばかり見て過ごしていた。

そこに行信と名乗る老僧が道鏡に近づき
「憎い相手はおらぬか――」と囁く。
そのとき、道鏡の心に浮かんだ顔は……。

奈良時代、治世の安寧を願いつつ生きる
人々の姿を描いた珠玉の短篇集。

【収録作品】
「凱風の島」命懸けで荒波を乗り越えた遣唐使たち
「南海の桃李」西海道整備に尽力する吉備真備
「夏芒の庭」大学寮の若者たちと橘奈良麻呂の乱
「梅一枝」石上朝臣宅嗣と門人の賀陽豊年との絆
「秋萩の散る」左遷された道鏡と行信の苦悩

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