取り寄せ不可
◆第一句集シリーズ/I
緑陰へ直線裁ちのワンピース
575の言葉が音を立ててながれるせせらぎ、それが藤井さんだ
藤井さんの句をめぐる話題が、さざ波のように、または微風のように、あるいは道端のイヌフグリの花のように広がったら、とてもすてきだ。
(序・坪内稔典)
◆自選十句
山彦と乗る春光のエレベーター
ブロンズ兎万緑をいつも跳ぶ
母からのスープのレシピ雪の降る
兄弟は積木の世界シクラメン
つばくらめ川の真中は風強き
平成のバニラアイスが溶けてゆく
口語でも文語でもいい平泳ぎ
猫なのかルオーなのかと冬めける
空蝉のほかに良いものなどなくて
心音に近づいてゆく揚雲雀
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