ブロンズ兔

第一句集シリーズ

ブロンズ兔

取り寄せ不可

出版社
ふらんす堂
著者名
藤井なお子
価格
1,870円(本体1,700円+税)
発行年月
2019年10月
判型
A5
ISBN
9784781412238

◆第一句集シリーズ/I



緑陰へ直線裁ちのワンピース



575の言葉が音を立ててながれるせせらぎ、それが藤井さんだ



藤井さんの句をめぐる話題が、さざ波のように、または微風のように、あるいは道端のイヌフグリの花のように広がったら、とてもすてきだ。

(序・坪内稔典)



◆自選十句

山彦と乗る春光のエレベーター

ブロンズ兎万緑をいつも跳ぶ

母からのスープのレシピ雪の降る

兄弟は積木の世界シクラメン

つばくらめ川の真中は風強き

平成のバニラアイスが溶けてゆく

口語でも文語でもいい平泳ぎ

猫なのかルオーなのかと冬めける

空蝉のほかに良いものなどなくて

心音に近づいてゆく揚雲雀

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