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雰囲気探偵と死神執事の不可思議なぞとき!
雰囲気重視で推理などろくにしない探偵・猪目空我は、古めかしい屋敷の一角で探偵事務所を開いている。まるで繁盛していないが、家賃が格安なのでなんとか操業できているのだが、くだんの屋敷の住人はワケアリお嬢様と、その側に近くに仕える自称・エリート死神の執事のみ。肝心の猪目は推理力に乏しいので、この怪しい探偵事務所でなぞときをするのは、主に美形執事の役割だ。執事は死神らしく、死者の霊を見る特殊能力がある。中でも特筆すべきは「カーテンコール」という力で、死にゆく人に願われると三回だけ延命に応じることができるというもの。この能力による不思議な出来事や、猪目のもとに舞い込んだ依頼を、彼らは力を合わせたり合わせなかったりしながら、解決しようとするのだが……。
静かな屋敷に唐突に現れる押しの強い押しかけメイド、爆弾をほしがる制服姿の少年、少女たちの避暑地でのひと夏の思い出、外国からホームステイにやってきた死者。死神執事の「カーテンコール」で現れる謎めいた人物たちは、やがて真実の路を通って彼方へ還ってゆく。エリート死神執事×ハリボテ探偵が贈る、人生最後の謎とき「やりなおし」ファンタジー、第2弾!
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