PISA調査の「設計図」を描き出す!
OECDが行う国際的な学力調査―PISA調査―がはじまって約20年が経過した。日本が国際ランキングを大きく落とした2003年の結果(「PISAショック」)など、この調査結果はわが国の教育政策にも様々な影響を及ぼしてきた。では、PISA調査が明らかにしている「学力」とは一体何を意味するものなのだろうか?本書は、PISA調査の調査方法それ自体を検証することでこの問いに迫ろうとする。標本抽出の方法や項目反応理論、母集団モデルなど緻密に計算されたPISA調査全体の「設計図」を描く試みは類書にない。この「設計図」は、延いてはわが国で行う学力調査に応用可能な調査モデルになるだろう。
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