取り寄せ不可
◆第一句集シリーズ/I
葉牡丹の渦の白さの押合へり
視覚的印象が鮮明な句は案外多いのである。
この句に見られるような把握は平凡ではない。
(序・片山由美子)
◆自選十句
著莪咲くや祖母死してより訪はぬ家
サングラス坐して手負ひの獣めき
秋風にひらめく辞令受けにけり
魚の目のどれもまんまるクリスマス
二人して選ぶ指輪や麦の秋
身籠りて木犀の香に睡るなり
桃の日の朝より腹を蹴る子かな
すぐ散りて勿忘草といふあはれ
思はざる軽さの雛を飾りけり
親子三人野菊とともに吹かれをり
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