雨が降りそう

雨が降りそう

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出版社
ふらんす堂
著者名
宮せつ湖
価格
2,640円(本体2,400円+税)
発行年月
2019年9月
判型
B6
ISBN
9784781412085

◆第一詩集

詩人にとって詩は日本語そのものに隠されている。

作者は、やすらかで、やさしく、繊細極まりない日本語の使い手の名手と思う。

雨 が 降 り そ う 、

雨 が 降 り そ う 。

列島に生活する人の自然な呼吸そのものが歌になったような詩集である。

このような詩が、野の花のように、ひっそりと美しく、現代の日本に存在することを私は寿ぐ。

(帯:以倉紘平)



◆目次

I 汀

夏のほとり

秋語り

秋の虹

雨の秋

父さんの雪うさぎ

津軽鉄道

そのとおり



II 音路

しろがねの葱

母の声

かっぱ麺

冬蝶

夕のあたりで

月輪

雪の葬列

雪窓の橋

駈けてくるボロン



III 追憶

水指きり

ぁあ

雪手紙

万葉

兄弟

その舌先がやわらかいのは

花枇杷のかたわらに

雨が降りそう

朝に

初蛍

波の梵鐘

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