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江戸徳川時代の世になり、囲碁の碁所制度が確立されたが本因坊・安井・井上・林の四つの家元が相争い、あるいは協力して日本の囲碁界を発展させていく、その記録が残っている。
「本因坊家伝」は1762年に、本因坊道知の弟子である石井恕信が書き著した元祖本因坊算砂から、9代目本因坊察元までの、歴代本因坊の記録である。
また「碁所旧記」は1873年に亡くなった14代目本因坊秀和の蔵書をまとめた記録。
徳川幕府・寺社奉行と囲碁家元の間で交わされる、手合い割や給与決めのやりとり、家元の跡目問題、さらに家元どうしの権力争いや種だねのもめ事などについてこと細かく知ることで、当時の囲碁界がリアルにイメージできるようになるだろう。
■目次
・「本因坊家伝」上之巻
・「本因坊家伝」下之巻
・「碁所旧記」乾之巻
・「碁所旧記」坤之巻
・資料
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