取り寄せ不可
自分では何もしないけど傍観者に徹して最終的には事件の帰趨を支配してしまうという新キャラクター・便利屋。便利屋という職業ではなく、「便利屋と呼んでください」という。まるで死神のようであり、人格のないロボットのようでもあり、得体が知れない。登場する政治家や葬儀屋、捜査一課の刑事たちはみな悪党だらけで、その悪党をいとも華麗に騙していく便利屋。暴力で相手を屈服させるのではなく、知力で騙す。
背徳の町で繰り広げられる悪事の数々。政治家、葬儀屋、医師、捜査一課の刑事を華麗に知力で騙す。
槻津市の議員の息子が誘拐され、身代金要求が犯人から来た。金を工面しようと事務所の金庫へ向かった秘書が暴漢に襲われ、現金を奪われる。ところが、その金はなんと、偽札だったと警察に知らされる。八方ふさがりになり、便利屋に依頼をするが……。4つの事件と便利屋の連作短編本格ミステリー。最終話、読者は驚愕する!
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