取り寄せ不可
「令和」新時代のアナタは、幸運体質に生まれ変わります。
「ガガさん。ついに令和の時代になりましたね!」
力を込めて僕は言った。ガガは妻ワカを守ってくれている龍神様の名だ。
ガーガーうるさいから『ガガ』。すごいネーミングである(笑)。
「そうなのだ! 元号には国家の繁栄と国民の平和が込められている。今年はそんな新たな祈りが加わって初めて迎える年。実にめでたいがね!!」
ガガも嬉しそうだ。
「たしかに元号が改まったのは5月からですから、令和で1年間を通して過ごすのは初めてになりますね」
僕はうんうんと頷く。するとガガはニヤリと笑って続けた。
「しかも1年通して過ごす令和の時代には意味がある。人間たちはこの『令和』を漢字の意味ばかり追っているが、日本人本来の言葉、やまとことばでひもといてみるがね」
「やまとことば?」
美しい単語だが、詳しくはわからない。
「その昔、日本人は自然からわかる知恵の情報を言葉で表現した。肌で感じたままを言葉にして語ったのだ。それが、やまとことばさ。ならばその古の言葉で考えてみるのも、また一興だがね」
「れ」は、華麗の「れい」のように美しく綺麗なものを表し、同時に外から入ってきた、新しいものや斬新なものを表現する言葉です。なぜならもともと、やまとことばには「ら行」で始まる言葉はなかったから。
「い」は、いのちやいきる、いきいきなど、明るさや生み出される生命に関わる言葉で、率直に生命力の根源を表現しています。
「わ」は、まさに輪。みんなが輪になって団結し、共に生きる。それと同時に日本を表す「和」であり、かつての日本の「倭」にも通じる言葉です。
つまり、「れいわ」とは、国や文化を誇りに思いながら、新しいものを生み出していく。そして世界との調和を図る新たな時代なのです。
「素敵!! じゃ、そんな時代に相応しい手帳にしなくちゃ」
妻ワカが弾んだ声で言った。
「頼んだがね!! 我々龍神と日本の神様、そして人間が理解し合い、輪になって生きる。そんな手帳を作りたまえ。その三者を「れ」「い」「わ」として当てはめたワークを行い、グングン運を上げていこうではないか! タカや、すぐに取りかかるがね!」
本書「はじめに 新時代令和を迎えて」より
★帯を裏返すと和柄の波模様バージョンとなります
絶えまなく続く穏やかな波のように、「平穏」な暮らしが続くようにという意味があります。
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