明治期の民権と民衆
1990年代以降の日本近代史研究に大きな足跡を残した歴史家・牧原憲夫。その研究の中から牧原史学のエッセンスが詰まった代表的な論文を精選して収録。上巻は、研究の原点となる1970年代前後の入手困難な初期論考をはじめ、明治後期の土地問題や農民問題論、民権運動の分析から、「客分」をキーワードに新しい民衆史像を提示した1990年代までの論考など、未発表作品も含めて構成される。戦後の社会科学や歴史学に学びつつも、近代的価値観や制度そのものに内在する抑圧や排除・疎外を鋭く問い質していった歩みを示す。
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