前書『周縁領域からみた秦漢帝国』(六一書房,2017 年)に引き続き、秦・漢の周縁領域の存在とその変遷が帝国に与えた影響と、秦・漢の領域に組み込まれたことによる周縁領域自体の変容を総合的に解明することを試みた論文集である。
本書では、2013 年・2014 年・2016 年・2017 年の海外遺跡立地実見に参加した研究者を中心とする論文と、前書で掲載できなかった遺跡立地実見を踏まえた考証を掲載。「秦の中核と周縁」「漢代周縁領域地域社会」「周縁領域の資料と遺跡」の3部構成。戦国~統一秦を対象とした論考3編、周縁社会を考える論考2編、遺跡立地などを視野に入れた論考4編を掲載。付録として掲載した遺跡考証は,研究計画参加者それぞれが研究に寄与させるべく,中国の先行研究に紹介された遺跡の立地などを検討するにあたり,現地へ赴いた際に得られた感触を,先行研究の見解などと併せて紹介したものである。
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