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おそれ、おののき、かんがえる。
ぼくらもまた、亜細亜に染み渡る濃密な霊威に浸っているのだ。
――京極夏彦
空前絶後、タイを中心としたアジア最凶の現代怪談ルポルタージュがここに。
湿度120%、知られざる闇の世界の扉がいま開かれる。
タイ在住二〇年の作家が紹介する、アジア最深部に広がる怪異譚。
大量の死者が出た火災現場で起こる怪異、なぜか続発する交通事故現場、
宿泊客には知らされない「出る」ホテル、霊が毎夜やってくるスナックから、
謎のシマウマの置物や人力車の幽霊(?)まで、一挙紹介。
タイに根づく精霊信仰と日本の共通項とは何か。
東南アジアの文化や観光スポットを、怪談を切り口に探究する試み。
古典的な怪談の背景から最新の現代奇譚までを網羅した決定版。
―――タイで一番怪異に出会えるのは、著者の家だった―――
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