人口減少社会のデザイン

人口減少社会のデザイン

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出版社
東洋経済新報社
著者名
広井良典
価格
1,980円(本体1,800円+税)
発行年月
2019年10月
判型
B6
ISBN
9784492396476

「都市集中型」か、「地方分散型」か。
東京一極集中・地方衰退→格差拡大→財政は改善?
地方への人口分散→格差縮小・幸福感増大→財政は悪化?
果たして、第3の道はあるのか。

2050年、日本は持続可能か?
「日立京大ラボ」のAIが導き出した未来シナリオと選択とは。

借金の先送り、格差拡大、社会的孤立の進行・・・…
転換を図るための10の論点と提言。


「集団で一本の道を登る時代」―昭和
「失われた30年」―平成
そして、「人口減少社会」―令和が始まった
「拡大・成長」という「成功体験」幻想を追い続け、
「先送り」されてきた、「持続可能な社会」モデルを探る。


社会保障や環境、医療、都市・地域に関する政策研究から、時間、ケア、死生観等をめぐる哲学的考察まで
ジャンルを横断した研究や発言を続けてきた第一人者による10の論点と提言

①将来世代への借金のツケ回しを早急に解消
②「人生前半の社会保障」、若い世代への支援強化
③「多極集中」社会の実現と、「歩いて楽しめる」まちづくり
④「都市と農村の持続可能な相互依存」を実現する様々な再分配システムの導入
⑤企業行動ないし経営理念の軸足は「拡大・成長」から「持続可能性」へ
⑥「生命」を軸とした「ポスト情報化」分散型社会システムの構想
⑦21世紀「グローバル定常型社会」のフロントランナー日本としての発信
⑧環境・福祉・経済が調和した「持続可能な福祉社会」モデルの実現
⑨「福祉思想」の再構築、“鎮守の森”に近代的「個人」を融合した「倫理」の確立
⑩人類史「3度目の定常化」時代、新たな「地球倫理」の創発と深化

商品レビュー

評価
★★★★☆
公開日
2021年8月9日

『令和』こそ!

◾️【人口減少社会のデザイン(著者:広井良典)】
2019年10月3日出版

○トータルおすすめ度 4☆☆☆☆★
○大学生のおすすめ度 4☆☆☆☆★

・約300ページ
・使用時間:4時間
・自分の本書のペース:13ページ/10分

①おすすめ度(全体&大学生)と
②読むのにページあたりどれくらいかかったか
 読書ペースを載せてみます(自分遅めです(*´∇`*))
 少しでも参考になりましたら。

●紹介本文
 「その本の言いたいことは、『あとがき』に全て書いてある」と言われることがあるが、この本は見事にそうだった。
 あとがき5ページに、改めてコンセプト、具体策10個が"最後のまとめ"として書いてある。本編は"それを詳しく"だ。
 なので、紹介もそれをまんま写すのが1番なくらいなので、まとめます。

ー元号を意識することのない著者だが、本書にあたり「昭和」「平成」これからの「令和」をとても意識せた。
 「昭和」は「拡大・成長」の時代であり"集団で1本の道を登る"時代だった。
 「平成」はいみじくも人口・景気は減少に転じたのに、そこに対する対策は「拡大・成長」路線でしかなく「昭和」の残り香のせいでギャップが起こり「失われた○○年」と呼ばれる失策の時代であった
 「令和」にこそ改めて『人口減少社会のデザイン』を意識し、しっかりとあった方策・対応をしていかなくてはならない。その時代だ。

 具体策
①将来世代へのツケ回しを解消するための、税水準見直し
②人生前半の社会保障
③地域ないし国土構造として『多極集中』まちづくり
④都市・農村間の様々な再分配システム導入
⑤企業行動を『拡大・成長』から『持続可能』へ
⑥大事なものが『物質→エネルギー→情報→生命』と変わってきている。『生命』を軸とした、マクロの生態系やその持続可能性に価値を置いた分散型社会システムの構築
⑦高齢化と人口の定常化が起こる、日本はそのフロントランナーとして良い社会像を発信する
⑧持続可能な福祉国家(ローカル経済循環、再分配)
⑨『福祉思想』の再構築
⑩『拡大・成長』から『定常化』の時代への転換期、その心理的ハードルを超え、対応する。ー

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