取り寄せ不可
未踏の地をめざす現代性と、
古典への遙かなまなざしと。
日本作曲界最後の巨匠の活動を一望する。
デビュー作《2つのパストラール》(1952)、
実験工房での武満徹らとの活動、
禅とサルトルへの傾倒、
さまざまな「プロジェクション(投企)」、
電子音楽への取り組み、
芭蕉、世阿彌ら日本の伝統的な美学への憧憬、
そして21世紀の作品群へ──
西洋音楽を基盤につねに未聴の前衛性をめざしながら、
日本古来の美意識につらなる者としての自覚を作品に刻みつづけてきた
日本作曲界最後の巨匠、湯浅譲二。
本書は、1980年代からその活動に着目し、作曲家本人と親しく交流しながら、
研究を続けてきたイタリア人音楽学者によって書かれ、
緻密で徹底的な分析と、作曲家への敬愛にもとづくあたたかなまなざしが同居した、
唯一無二の伝記的研究書となっている。
日本版では、湯浅の幼少時から近年にいたる活動や交流を示す写真や、
そのユニークな作曲過程を示す自筆のグラフなどの写真を独自に掲載。
訳者による詳細な年譜と作品目録も付した。
湯浅譲二90歳記念出版!
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