特集:パラグラフ・ライティングと日本語の思考
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英語のエッセイを生徒に書かせるとき、長らくパラグラフ・ライティングの手法を指導してきました。初めに「結論」、次に理由を3つ、最後にもう1回「結論」というパラグラフ・ライティングをあまりにも懸命に勉強していると、そのことが日本語での表現にも影響を与え始めています。
「あなたの講演はとてもよかったです。理由の第一は…」などと、言われたりすると、日本語を話すときには、そういう話し方は同じ事を言うのでも、しないと言うことに気づきます。英語のライティングを学びつつも、同時に日本語固有の表現の仕方、思考にライティングを通して気づくことを目指しています。巻頭論文では、パラグラフ・ライティングを通して観る、日本語の思考と英語の型について、問題提起をしていきます。
白黒をはっきりつけようとする英語の論理に対して、あいまいな中にも共感できる点を模索しようとする日本語の思考には、もしかしたら紛争を回避する思考のヒントはないかと考えている研究者もいるようです。また、ライティングの実践を通して、中学校、高校、大学で今どのような指導が行われているのかを特集していきます。外国語である以上、型や文法を教えないわけにはいかないのですが、そこから少しでも自分の気持ちを表現していけるように、「日本語の檻」と「英語の檻」の境目の中で日々奮闘している学校現場の実践を紹介します。
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