軍人と自衛官

軍人と自衛官

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出版社
彩流社
著者名
小出輝章
価格
3,300円(本体3,000円+税)
発行年月
2019年9月
判型
A5
ISBN
9784779125775

自衛隊は旧日本軍とは違う!



旧来の日本の「シビリアン・コントロール」論は、

合憲、違憲論者を問わず、

自衛隊の行動様式を

戦前暴走した旧軍と同じ“危険”なものと同一視し、

「文官統制」に象徴される

統制強化論と運用制約を中心とする管理論である。

それ自体否定すべきものではないが、やや硬直的な面があり、

現実に見合った柔軟な議論を進め、本来の統制のあり方とは、

如何なるものかが問われるべきである。



本書は、「シビリアン・コントロール」論の学説史を俯瞰

すると共に、日本の憲法解釈や蓄積された研究業績を検討し、

日本的[文民統制」の論理構成を摘出することに努め、

合わせて防衛問題に関する諸研究の中で論じられてきた

自衛隊認識と「シビリアン・コントロール」の関係性を

解明するものである。

そして、自衛隊の“暴走”の可能性についても検討し、

旧軍との差異を明らかにしようとしている。

現状、かつてより国民との距離が縮まっている自衛隊について、

多角的な分析研究をかさねることで、本書は、現実に役立つ

「シビリアン・コントロール」論の構築を提唱する労作と

なっている。

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